久しぶりに文の方を描いてみました。
以前書いたコチラの続きというか、後日談的なものになります。
相変わらずの駄文ではありますが……。
イラストの方もありますので、そちらだけでも興味のある人は是非見て言ってくださいませ。



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もう寝た……かな?
浩二くんを起こさないように静かに自分のベッドを抜け出します。
浩二くんと恋人になってから約半年、初めての二人旅。
こんなにずっと二人っきりだったのは初めてで、すごく楽しくて幸せな時間でした。
でもでも、ずっと浩二くんと一緒にいたら、ある欲求が抑えられなくなってきました。
――浩二くんに、オナラ、嗅がせたい。
付き合うキッカケになったあの時以来、嗅がせるどころか浩二くんの前でオナラをしたこと自体ありません
それでもあの時のことを思い出すたびに、不思議と興奮してきてしまうんです。
困惑する浩二くんの顔に座ってオナラをしたときのあの反応。
そして、最後のすかしっ屁に痙攣する浩二くん……。
もしかしたら、私はとんだ変態かもしれません。
でもでも、あんなことされたのに私とつきあってる浩二くんも大概変態さんですよね。
そんな浩二君だし……
「ちょっとだけなら、大丈夫だよね……♪」
音を立てないように気をつけて、ゆっくりと浩二くんのベッドに近づきます。
まだ夜は肌寒いくらいだというのに、毛布の一枚もかぶらずに寝ています。
寝顔は穏やかそのもので、スヤスヤという擬音が聞こえてくるかのようです。
この顔にお尻をのせて、ぷすーってしたら、どんな顔に変わるんだろう……。
…………こんなこと考えちゃう私はやっぱり変態かもですね。
「それじゃあ、失礼しまーす」
小声でそういいながら、浩二くんのベッドに身体を乗せていきます。
起こしてしまわないよう、細心の注意を払いながら、ゆっくり……ゆっくり……。
無事ベッドの上に乗った私は、膝が当たらないように注意しながら浩二くんの顔をまたぐようなポジションに移動します。
そのまま、そーっとお尻を下ろしていって…………
ムギュッ
あはっ♪ ここまでくればもう成功したも同然です。
浩二くんはすこし息苦しそうにもがいていますが、すぐには起きてきそうにありません。
きっと夢の中では金縛りにでもあっていることでしょう。
お尻の位置を微調整して、ベストポジションにもっていきます。
準備万端です。それでは、音で起こしてしまわないように気をつけて……
「いきますね、浩二くん♪」
kazumi2-1

ふっすぅぅぅぅーーーーーーーーーーっ

狙ったとおり、いえ、狙った以上に完璧なほぼ無音のすかしでした。
起きていたとしても微かな風程度にしか感じないと思います。
もちろん、臭い以外では、ですけど♪
「ん、んむぅっ……!?」
少し遅れて浩二くんの身体がビクンと反応します。
まだ寝坊すけさん状態なのか、声もそんなに出ていません。
もしかしたら、夢か現か分かっていないのかもしれません。
そう思うぐらい、我ながらなかなかすごいすかしっ屁が出たと思います♪
さてさて、一発強烈なの嗅がせたとはいえ、本気で暴れられたら体格差で押し切られてしまうかもしれません。
ここは、浩二くんがまだねぼけてるうちに、少し追撃、かな?
もう起こしてしまっているので音を気にする必要もないですし。

ブフォッ、ボブフッ!

お尻と顔が密着しているので少しくぐもった音になってしまいましたが、思ったとおりの勢いのあるオナラが出せました。
「もごっ、ぐむぅぅっ!!」
たくさん出たけど、そのほとんどが浩二くんの鼻に入っていったということが、暴れようから伝わってきます。
すかしの時の反応が一番いいけど、やっぱりこれも捨てがたいです♪
「ま、ぐむっ!? もごっ」
立て続けに嗅がされて、浩二さんも流石に事態が飲み込めてきたようです。
くぐもった声ですが、私の名前と、やめてくれという言葉が聞こえた気がします。
ホントにやめて欲しいなら、暴れたらまだひっくり返すぐらいの力は残ってると思うんですけど、まだ少し寝ぼけているんでしょうか?
それともやっぱり、心のどこかでは嗅がされたいと思ってたりして……。
なーんて、流石にそれはないですよね。
なんにしてもチャンスです。
もう一発ぐらいなら嗅がせられそう♪
実は、最初にかがせたのよりも強烈そうなすかしが出せそうな感じなんですよね。
もがく浩二くんの顔を押さえつけて、最高の――浩二くんにとっては最悪の――ポジションに調整しなおします。
「もう一発だけ。これで最後ですから、しっかり嗅いでください♪」

ふぉふっすぅぅううぅうぅぅぅぅーーーーーーーーーーーーーぅうぅぅぅっ

「んっ……あっ、はぁぁ♪」
音だけでその威力が伝わってきそうな、最高で最悪の一発が出ました。
思わず吐息が零れます。
浩二くんもさぞ激しくもがいて……ってあれ?
「もしかして、気絶しちゃっいました……?」
嗅がされた直後にビクンと大きく動いた後、身じろぎ一つしなくなってしまいました。
あわてて浩二くんの顔からお尻をどけると、そこにとどまっていた臭いがむわっと拡散してきました。
「うわっ、くっさぁ~い……」
これを100%ゼロ距離で嗅がされたら、気絶しちゃうのも無理ないかもしれません……。
前回の反省で、気絶はしないぐらいにしとくつもりだったんですけど。
「ま、まぁ、おやすみなさい、ってことで……」
私ももう寝ることにしましょう。
明日起きたら謝ることにします。
……うぅぅ、どう謝ったらいいんだろう~~っ。
そんなことを悶々と考えながら毛布に包まるのでした。


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いかがでしたでしょうか。
女の子視点とかいう無駄に冒険しちゃった感。
ですます口調の一人称はなかなか書きづらかったです……w
もしも気に入っていただけたら幸いです。
上の絵は夜仕様というか、暗い感じになっているので、こちらに元の状態の絵も置いておきます。
kazumi2-2

それでは今回はこの辺で~。